21年の4月頭に初めての一眼レフとして購入した『PENTAX K-70』ですが、購入から丸3年以上使ってみて改めてどう感じたか。現在ではOM SYSTEMのマイクロフォーサーズ機やCanonのフルサイズ機を所有していますが、それらの他のフォーマットのカメラをあれこれ使用してみた上でこのカメラの良い点、イマイチな点を記載していきます。

現在では後継のPENTAX KFが発売されましたが、ベースは共通とのことで新品のKFや中古でK-70の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
(レンズはsmc35mm f2.4とHD16-85mm f3.5-5.6を所有しています。 )
※この記事では他社のエントリー機との比較を多く行っていますが、全て同時期に販売されていた一眼レフ機との比較であり、ミラーレス機との比較は含まれないことを予めご了承ください。
K-70の優れている点
K-70にはSONY製の2400万画素のAPS-Cセンサーを搭載されています。
PENTAXはイメージセンサーを自社で開発していないので、他社のカメラに搭載されている物と同じセンサーをSONYから供給を受けて搭載しています。
あらゆるカメラに搭載されたという実績のあるセンサーということで、ある意味画質の保証をされているとも言い換えられます。
ローパスフィルターレスのセンサーですので、高解像度なレンズを使用した際には、おっと驚くほどのキレの良さを感じることもしばしば。
安価に購入できる機種ではありますが、上位機種との価格差は単純に画質には表れないとだけ明言しておきます。
商品ページを見るとメーカーが押しているポイントでもありますが、誇張抜きで高感度耐性が高いカメラです。
私は他にマイクロフォーサーズのカメラや他社の高画素フルサイズ一眼レフを所有していますが、所有しているカメラの中でも高感度番長の役を務めています。
他のカメラでISO1600...頑張っても3200で抑えたいな... と思う場面でも、K-70の場合はISO6400でこの程度しかノイズが出ないのか...!?と驚くことがあります。
当然ながらノイズが出ない訳ではありませんが、許容できるレベルに抑えられています。
もちろん高感度耐性を突き詰めたSONYのα7Sシリーズには到底叶いませんが、APS-Cの2400万画素機としてはトップクラスの高感度耐性ではないでしょうか。
K-70にはシャッターボタン側のみならず、親指側にもダイヤルが備わっています。
他社でもCanonのEOS Kiss X10iは同じく二つの電子ダイヤルを搭載していますが、それ以外のX10やX9iなんかは一つしか電子ダイヤルがありません。
ファインダーを覗きながら即座に絞りとシャッタースピードを変更できるというのは、快適な撮影体験を味わう上でかなり重要な要素だと思います。
正直一つしか無くても問題なく撮影は出来ますが、ボタンを押してから(押しながら)ダイヤルを操作する、というワンアクションを減らせるのは大きいですね。
K-70が中級機並みと謳われた所以、そしてKFではスタンダードクラスに昇格したわけですが、
PENTAXの一眼レフは下位機種でもペンタダハミラーではなく、より明るく抜けの良いペンタプリズムを搭載しているというのは有名な話ですが、
その真の恩恵とは上記の通り視野率約100%と倍率0.95倍を達成していることにあります。
CanonのEOS Kissシリーズの場合、いずれの機種も視野率95% 倍率0.85倍程度に抑えられていることもあり、如何にPENTAXが撮影体験に関わる部分にコストを掛けているかが伺えます。
ナチュラル、鮮やか、雅、銀残し、モノクロなど様々なカスタムイメージに対応するK-70ですが、
その中でもややコントラスト高めで濃厚な写りをするリバーサルフィルムが大好き。
まるでCCD機のような写りがします。(逆)
正直リバーサルフィルムの写りを楽しむためにK-70を残していると言っても過言ではないくらい気に入っているカスタムイメージで、
専らこれしか使っていません...
K-70の不満を覚える点
K-70は11点の測距点しか搭載していません。
他メーカーは45点といった測距点を搭載している物もあり、K-70が大きく劣る点だと思っています。
一応フレーム内はおおよそカバーしているので、大雑把にAFポイントを当てられないこともありませんが、もう少し細かく当てられたほうが便利だなと思うケースは多々あります。
AFの精度自体は悪くないですが、測距点の少なさは狙った箇所にAFを当てられないという意味で不利だと感じました。
エントリー機なので当然ジョイスティック的な物は存在しません。
そこで長らく中央固定で使用していましたが、探してみたらAFポイント操作は可能でした。ただ、その操作性に問題を感じまして、
十字キー中央の決定ボタンを長押してから十字キーで操作、移動させたら長押しで決定。
一連の流れはそんな感じですが、どうしても長押しで決定を忘れて、ISOを変更しようとしてフォーカスエリアが上に移動したり、中央に戻ってしまったりと煩わしさを感じる場面は多いです。(2024/06 追記:AFポイント変更のキーをFx1に変更したことで誤操作が劇的に減りました。参考までに)
ペンタックスはここ数年、季節に合わせて調整したカスタムイメージSpecial Edition
として春紅、夏天、冬野、九秋や、どんな写真も夕暮れのように映る(そんな単純な話ではない)Goldを新たに追加しました。
どれも素敵ですが、中でも冬野とGoldが超絶好み...!
ですが、このK-70はこの5種類のカスタムイメージに対応していません。
なぜならそう、後継機であるKFの存在があるから。
外観も仕様もほぼ何も変わっていないKFの、唯一の付加価値といえばこのカスタムイメージ。
KFに対応しているのであれば、K-70に対応させることも恐らくは可能でしょうけれど、そうしてしまうとKFが売れなくなってしまう。
K-70がこれらのカスタムイメージが対応していないことは大いに残念ではありますが、大いに納得していることでもあります。K-70を手元に残しつつKFを購入すればいいだけですからね。
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モニターを閉じているとISO感度を変更できない(追記)
ファインダーを覗いている際に、夕暮れや夜間だとモニターの表示が眩しくモニターを閉じたまま撮影をする時があるのですが、モニターを閉じているとISO感度を変更することができません。電源を入れる度にINFO→十字右2回→決定 という動作を繰り返すのは中々億劫に感じられるんですよね。ファインダーを覗く際に自動で検知して液晶を消灯してくれるK-3MarkIIIは快適そうですね。
あとがき
丸3年間使用してみてこんな感じで利点と欠点をそれぞれ把握した感じですが、
欠点に関してもこれがどうしても気に入らなくてこのカメラは使い物にならん!みたいなものは特に無いので、
何だかんだ使っていて楽しいカメラです(笑)
この記事の内容を購入する上での参考材料にするという人は多くないと思いますが、以上の欠点を欠点と感じない人にはドンピシャだと思います。
3番目の欠点がどうにもならない人はぜひともKFを買いましょう。
あれは素晴らしいカメラですよ。
なぜなら完成度の高いK-70で冬野とGoldが使えるのですから。
とまあそんな感じで、みなさんもペンタックスライフを楽しんでください。